DRINK

日本酒と料理

日本料理とお酒、そして、季々の季節感は、それぞれに互いを高め合い、より味わい 深いものにしいます。日本酒の飲み方に 「チビリチビリ」 という言葉があります、ほんの少しのお 酒を盃に注ぎチビリとやり、「 食 」 の味をじっくり楽しむ、これは、少量のお酒がなお一層 「 食 」 を引 き立てると言う事でしょう。また、一椀に一花を落としその季々の風情を楽しむなどは詫びの世界で あり、日本の人々が先人から受け継いだ独特な心風景のように思います。

特に日本料理は端麗で自然に溶け込む雰囲気があり、器に盛られる量も総じて少ない、これが洋食や中国料理のように油を使ったボリューム感 のあるものでは、日本酒では間に合わなくなります。いずれにしても、盃のように、底が浅く、一口し か注げない酒器は、長い時間をかけて創り上げられたものだと思います。盃には美味しいお酒を注ぎた いものです。

景気、不景気と酒の甘辛度について面白い記事がありました。

不景気時にはパチンコが流行るとは良く耳にしますが、これは酒の甘辛と景気の話です。日本酒の甘い 辛いは糖分によるもので、アルコール度数が同じでも糖分が多ければ甘口となり少なければ辛口と言う のが一応の目安で、これに酸味が加わると話がややこしくなるのでこれぐらいにして、

「景気がよい、太平の世は辛口の酒が、乱世や不景気の世には甘口の酒が流行する」と言う。その理由 として乱世や不景気、米不足の世は酒不足のため少量で満足できる甘口の酒が、逆に酒がふんだんにあ る太平の世は飲み飽きしない辛口の酒が流行すると言うのです。

別の説明では景気の良い時は 肴も 品数豊富であるから酒はさっぱりした辛口が流行り、不景気時には少ない肴数でも口が寂しくなら ない濃厚酒が流行ると言う。

社会の変化と酒の甘辛との関係を統計を取ったわけではなくこの俗説を裏付けることは出来ないが、近 年だけ見ても好不況や太平、乱世といった観点を別にすると、確かに日本酒の甘辛は時代と共に変換し ていると言う。

明治10年(1877年)〜平成2年(1990年)までのおよそ115年間の日本酒の甘辛比較(市販酒平均値の日 本酒度・・・度数が高いほど辛口)をしてみると

明治時代は日本酒度がプラス15度前後で超辛口で酸味も高かった。
大正時代はプラス10〜13度でやや甘さがのった酒
昭和に入ると一転してマイナスの値となり甘口に移るが
昭和60年を境にプラスに転じ辛口の傾向が鮮 明になり今日に至っているようです。

食生活が洋風化し油の消費が急激に増え肴の数も多くなりさっぱり感の超辛口が好まれるようになった。 酒の好敵手であるウイスキーの水割りや焼酎のお湯割を好む人が増え、これら水割りやお湯 割でさえ飲む時点では、日本酒度にするとプラス20〜30度と超辛口になっておりこのような影響もあって 今日の日本酒を辛口にしている要因の一つとではないかということです。

今日現在 「 吉々 」 でご利用頂ける 酒、焼酎、その他飲物をリストしました。

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2006/01/21 土曜日 10:51